オンライン研究会 報告④柔道の頭部外傷に関する研究会

本会では、若手研究者の育成を目的とし、202012月から20213月までの4カ月間、web上で研究会(全5回)を開催してきました。本研究会は日本武道学会本部より助成を受けて開催されたものです。

4回研究会の世話人・石川美久先生・林弘典先生からの報告を、以下に紹介させていただきます。

【第4回】

柔道の頭部外傷に関する研究会について

 

  1. 目的

柔道の頭部外傷が注目を集め,盛んに研究が行われている。今までは「大外刈り」など技の危険性について実証する研究が多かったが,徐々に頭部外傷を防止する観点から研究が行われている。

そこで,本研究会は外部研究費(科研費・企業)を獲得した3名の研究者の発表を聴講した後,今後の頭部外傷の研究について議論することが目的である。

 

  1. 開催
  • 実施方法 Zoomによるオンライン形式
  • 開催日時 2021年 2月 3日(水) 17:30~19:30
  • 参加者  12名
  • 発表者およびテーマ
  • 石川美久(大阪教育大学)17:30~18:30

「柔道の投げ技における頭部外傷予防に関する研究」

  • 穴田賢二(石川工業高等専門学校)18:30~19:00

「加齢による脳形状の変化が頭部外傷発生リスクに及ぼす影響」

  • 林 弘典(びわこ成蹊スポーツ大学)19:00~19:30

「柔道の頭部事故防止を目的とした「後ろ受け身」の技能評価方法の開発補助事業」

 

3.研究会の内容

本研究会の開催にあたり,山崎俊輔会長から,本研究会の趣旨,意義などのご挨拶をいただいた。次に,石川氏,穴田氏,林氏が順に研究発表を行い,その後フロアからの質疑応答,頭部外傷に関して議論や課題が出された。最後に高橋進副会長から,柔道における頭部外傷予防に関する研究を引き続き発信していく必要がある旨のお言葉をいただき,本研究は終了した。

(文責:石川美久・林 弘典)